いろいろな理由で内部の点検や分解が必要になることがあります。
素人の分解ですが、意外と分解すれば自分で修理できる個所もあるので捨ててしまう前にチャレンジする価値はあると思います。
尚、分解後元に戻せなくなっても、自己責任でお願いします。
当の私も分解をしたために2台ほど壊してしまいました(涙)。
また、MP610を分解する際は、必ずコンセントを抜いた状態で作業してください。
『プリントヘッドのインク詰まり』の記事は別のページです。
参照記事:Canon MP610 プリントヘッドの洗浄(プリンターインク詰まり修理)
1.スキャナー台を持ち上げて本体左右前方にあるネジ2本はずす。
左のネジはここです↓。
右のネジはここ↓にあります。
2.後ろのカバーの四隅にあるネジも同様にはずす。
3.左のカバーをはずす。
ややコツがいりますが、プリンターを縦に立たせて行うとやりやすいかもしれません。
左後ろ側にスキャナーユニットからのアースの配線がありますのでネジをはずしてください。
4.右のカバーも同様にはずしますがポイントを2点ほど
ポイント1 スキャナー台を持ち上げながらはずすこと
あげる前
あげた後
ポイント2スキャナーにつながる配線に注意すること。
特にフィルム配線部を無理すると基板側のストッパー部が簡単にかけてしまいます。
5本ほどケーブルをはずすとスキャナユニットが本体から分離できます。ケーブルの形状が違いますので元に戻す際に間違うことはあまりないと思いますが、フィルム状のケーブルの向きが間違いやすいので画像を見て裏表を確認してください。
5.さらに上のカバーをはずしていきます。4箇所ツメをはずす。
左前のツメ
左側面のツメ
右側面のツメ
右前方は外からツメが確認できませんが画像の矢印の下にあるツメを左にずらすと外れるのですが、かなり強い力が必要です。マイナスドライバー等でツメをずらすのですが、最悪かけてしまっても問題なさそうです。
上カバーがはずれた状態。すっきりしました。
後は修理できる箇所がありましたら作業を行います。私の場合、右隅のパージユニットの外側に紙が詰まっていました。
紙詰まりの状態。紙が詰まったときに無理に引きずり出すとこのようになることがあります。
上の写真のあたり(パージユニット周辺)にトラブルが多い印象があります。再組み立ては、順番を逆に行っていけば良いのですが、スキャナユニットからのケーブルの基板への接続がやや難関でしょうか。外す前に何枚か写真を撮影しておくと良いかと思います。慣れれば5分ほどで分解可能かと思います。
結構インクで手が汚れるので、軍手をするなりしてインクで汚れないように気をつけてください。
さらに分解して本体底面のインク吸収体を交換することもできるようですが、そこにたどり着くまでがかなり複雑なので私は断念しました。また、インク吸収体も手に入れることが困難になってきています。
もし、修理できる個所が見つからなかったり、再度組み立てなおすことができなかった場合は悲しいですが、こちらの記事も参考にしてください。
参照記事:プリンターの廃棄方法いろいろ
また、スキャナーユニットの異常による『5010エラー』の場合のスキャナユニットの分解・交換修理は別の記事で紹介しています。ジャンクプリンターを入手して正常なスキャナユニットを移植する場合には役に立つ記事だと思います。