Canon MP610を分解・修理してみよう!

Canonの名機「PIXUS MP610」。プリントヘッドの洗浄や本体の分解、詰め替えインクのコストなどを勝手に解説。

Canon PIXUS 『MP810とMP610』ってどっちが高性能?

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MP810とMP610

型番からするとMP810とMP610ではMP810の方が新機種のような気がしますが、MP810は2006年MP610は2007年の発売ですので、MP610より1年前に発売された機種になります。MP810と同時期にMP600とMP960、MP510、MP460の計5機種の複合機が発表されました。

参照記事:Canon PIXUS MP610とMP600との違いを徹底比較


MP810とMP610の違いを比較

MP810とMP610は同じプリントヘッドを使っています。そのため印刷速度はほぼ同じでMP600と比べると30%程度早くなっています。かなり早いです。MP610の上位機種は7色独立インクを採用しているMP970ですが、多色のため印刷速度はMP610やMP810よりずっと遅いようです。

それではMP810の後継機がMP610かというと実はそうでもないようです。

プリントヘッドが共通のため印刷性能は互角ですが、スキャナの読み取り方式が大きく変更になりました。MP810がCCD方式のスキャナに対してMP610はCIS方式のスキャナを採用しています。

CCD方式とCIS方式の違い

Canonの公式サイトのQ&Aから引用させていただきました。

CISとCCDの違いは?

更新日 : 2013年1月21日

■画質の違い

一般的にCCDタイプのほうがCISタイプに比べて高精度、高画質といわれますが、最近の製品では立体物や凹凸があるものでなければ、画質の差はあまり感じられません。

但し、CCDタイプのほうが原理的に被写界深度が深い(ピントのあう範囲が広い)ため、スキャンする原稿の表面に数ミリ程度の凹凸があっても問題なく読み取ることが出来ます。
かたや、CISタイプでは原稿に凹凸があると、陰になる場合があるので、必然的に原稿を読み取りガラスに密着させる構造となっています。
従って、誤まってクリップやステイプルのついた原稿をスキャンすると、ガラスに傷が付き、画像に黒線が入りますので、充分ご注意下さい。

また、CCDタイプは1点から原稿幅全体をスキャンし、CISタイプはLEDの目を沢山持ち、各々の読取幅が決まっているため、原理的にスキャン画像のブレはCISの方が少ないと言えます。

■構造の違い

CISタイプはキャリッジを構成する部品がCCDタイプに比べて少なくてすむため、スキャナ本体を薄く、軽くすることが出来ます。

CISタイプは光源にLEDを使用しているため、消費電力が少なくてすみますが、CCDタイプは蛍光ランプを利用するため、CISタイプに比べて消費電力は大きくなってしまいます。

ざっくりまとめると

  • CCDの方が立体物や凹凸があるもの(厚みのある本の中央など)ではきれいに読み取れる。
  • CISの方が部品が少ないので、小型化・軽量化が可能。
  • 消費電力はCISの方が少ない。

となっており、一概に優劣付けにくいですが、ネットでの一般評価はCCD方式の方に軍配が上がっている印象です。

結論としてMP810はMP610と比べてどうなの?

実はMP610の一年前に出たMP810の方がスキャナ性能分勝っているのかと思います。ただし、CCDスキャナの分が高さ4㎝アップ、重量も2㎏ほど重いので最近のプリンターと比べるとかなりゴツイです。実は1台だけMP810を所有していて、自分用に使用しているのですがMP610と機能面で全く同じに使えるので、大事に使用しています。

Windows7以降の公式なドライバはないのですが、Windows10でもMP810が特に問題なく動作しています。MP610の使い勝手と全く同じです。

MP610ほど世の中に在庫が無い状況なので、ヤフオクで良さそうなものがあると頑張って入札しています。皆さんでMP810を所有している方がおりましたら大事に使ってあげてください。MP610以上の神機です。

-MP610の魅力

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